対話的にWebアプリケーションを構築する「Quicty」
プログラミングにおいてバグを生み出さないコツはコーディング量を極力減らすことが。既にある資産を使えば、良くある問題点も既に解決されていたり、思っている方法とは異なる実装でパフォーマンスが向上されている可能性もある。
生成したアプリケーション
良いものはどんどん使い、コーディング量を減らそう。コーディングをせずにWebアプリケーションが構築できるのがこのソフトウェアだ。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはQuicty、対話型Webアプリケーション構築ソフトウェアだ。
QuictyはWeb上で完結するソフトウェアではない。むしろ構築はコマンドラインベースで行うようになっている。その際、各コマンド(ページ作成やテーブル構造作成など)は全て対話型で作業が進められるようになっている。
コマンドラインで構築を行う
MySQL/PostgreSQL/SQLiteに対応しており、データ構造を見ながら項目を追加したり削ったり、順番を変えたりすることができる。Webアプリケーションは管理画面から作成するのだが、その時点で枠組みは自動生成され、後はコマンドラインで中身の構築を行う。
内部の仕組みとしてはPHPで開発されている(コマンドライン部分も)。PEARやSmartyを組み合わせて使うなど、PHP開発者の方であれば慣れているスタイルと言える。また、WindowsやMac OSX向けにインストーラーも用意されている(Windowsの場合はxamppを予めインストールしておく必要がある)。
チュートリアルでは住所録の作成が行われているなど、簡易的なWebデータベースアプリケーションであれば十分に仕上がるようだ。コーディングをせずWebアプリケーションを開発する、フレームワークで減ったコード量をさらに減らせる可能性をもつソフトウェアだ。
管理画面
簡単かつ素早くWebアプリを構築できるPHPフレームワーク「Quicty」- FrontPage
Quicty for PHP: 概要 - SourceForge.JP