すっかり慣れてしまっていたつもりだったが、Mac OSX標準のFinderは使い勝手が悪い。もちろん良い時もあるのだが悪い時もある。特にファイルの移動が面倒だ。わざわざ二つ開いて移動するというのがいまいちだ。

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キーボード操作主体の二画面ファイラー

 

その解決手段は二画面ファイラーにある。Windowsでは良くあるのだが、Mac OSXで使い勝手の良いものはあまり見当たらなかった。そこでこれだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはmuCommander、マルチプラットフォームで動作する二画面ファイラーだ。

muCommanderの良い所はマルチプラットフォームで動作する点にある。つまり一度使い方に慣れてしまえば、WindowsやMac OSX、Linux、Debianなど様々な環境で同じ操作で利用できる。さらにWebStartを使って簡単にインストールしたり、ポータブル版を使ってどんなコンピュータ上でも利用できるようにもなる。

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任意のコマンドを実行できる

 

二画面ファイラーが大抵そうであるようにmuCommanderもキーボード中心の操作となる。FTP/SFTP/SMB/HTTPなど多数のプロトコルを使って外部のサーバに接続したり、よく使う場所をブックマークしておくこともできる。

他にもファイルをインクリメンタル検索で探したり、Zip/Rar/Tar/GZip/BZip2/ISOファイルなどの圧縮ファイルを閲覧できるなど多機能なファイラーとなっている。Mac OSXではよく使われるBonjourもサポートされている。

現在表示している場所で任意のコマンドを実行したりすることもできる。日本語化もされているなど、使い勝手はとても良い。ファイラーをお探しの方は一度試してみよう。

 

muCommander: a cross-platform file manager

 http://www.mucommander.com/