Webアプリケーションはブラウザの中で使えるので、タブ一つで切り替えられて便利だ。が、反面セキュリティリスクがブラウザ内に収まってしまったり、他のタブで開いていたページが原因でWebアプリケーションごと落ちてしまったりする。

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まるでローカルアプリケーションのようにWebアプリケーションを扱う

 

そうした事態を防ぐには、Webアプリケーションだけ別プロセス、別アプリケーションで扱うことだ。色々な技術が存在するが、こちらもその一つとして紹介したい。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはGMDesk、様々なGoogle製Webアプリケーションをローカルアプリケーションのように扱うソフトウェアだ。

GMDeskはAIR製のソフトウェアで、WindowsやMac OSXで利用ができる。AIR製なので、レンダリングエンジンはWebKitが採用されている。そのため、結果はSafariに近い物になっている。

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メニュー。ショートカットで各Webアプリケーションを切り替えられる

 

利用できるのはGmail、Googleカレンダー、Googleドキュメント、Googleマップ、Googleリーダー、Picasaとなっている。これらをショートカットで切り替えながら利用できるようになっており、URL入力もなく利用できるのがローカルアプリケーションのような操作感だ。Google Appsにも対応している。

AIRの問題かGMDeskの機能なのか、現状ではコンテクストメニュー(右クリックメニュー)が表示されない。また、メニューにないためかコピー&ペーストもできないようだ(コピーはできるがペーストができない)。また、ブラウザのレンダリング結果のフォントが非常に小さいのが難点ではある。

だがそれらの問題点も次第に解消されていくだろう。そうなればGoogle関連のWebアプリケーションはGMDeskに任せてセキュリティリスクが軽減するようになる。各種Webアプリケーションを使いこなす方にお勧めのソフトウェアだ。

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設定画面

 

via Google Apps On The Desktop [gHacks]

GMDesk - run Gmail, Google Calendar, Google Docs and Google Maps as a stand-alone installable application

 http://www.robertnyman.com/gmdesk/

gmdesk - Google Code

 http://code.google.com/p/gmdesk/