ドロー系ソフトウェアの代表と言えばIllustratorが一番に挙げられるだろう。確かに優秀なソフトウェアではあるが、値段も高価で一般的なソフトウェアとは言えそうにない。そしてフリーのドロー系ソフトウェアで使い勝手の良い物というのはあまり多くない。

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デモアプリケーションながら十分な機能

 

画像編集ソフトウェアは様々に存在するのに、ドロー系はキラーアプリケーションがなかった。だがこのソフトウェアはそんな状況に風穴を空けるかも知れない。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはGCDrawKit、Mac OSX向けのドローエンジンだ。

GCDrawKitは図形の配置はもちろん、ベジュ曲線やレイヤーもサポートするドローエンジンだ。エンジン部分の他に、DrawKitというCocoaベースのデモアプリケーションが公開されている。これを触ると、デモとは思い難い多機能さに驚くはずだ。

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レイヤー機能もある

 

文字を傾けたりオブジェクトのスタイルを変えたりと言った操作はごく簡単にできる。操作はごくスムーズでMac OSXに搭載されているQuartzエンジンを活用して開発されている。

データはそのまま保存できる他、PNGやPDFでの書き出しにも対応している。デモとは言え、十分な機能が提供されているソフトウェア。有望なオープンソースのドロー系ソフトウェアが登場する日も近いかも知れない。

 

GCDrawKit - A complete framework for vector drawing

 http://apptree.net/drawkit.htm