仮想デスクトップという概念は古くからあるものだ。X Window Systemでは当たり前のように見るものになっている。だがWindowsでは標準実装されておらず、何らかのユーティリティを使う必要があるために普及が今ひとつ進まなかった。

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Spacesに似た仮想デスクトップソフトウェア

 

Mac OSXも同様であったが、10.5からSpacesとして標準で搭載されるようになった。そしてWindowsでもSpacesに影響されたソフトウェアが登場した。

今回紹介するフリーウェアはVista/XP Virtual Desktop Manager、VistaやXPで使える仮想デスクトップソフトウェアだ。ソースコードは公開されている、ライセンスはオープンソースではない(カスタムライセンスと表記されている)のでご注意いただきたい。

Vista/XP Virtual Desktop Managerはタスクバーに常駐するソフトウェアで、画面の切り替えなどがまるでSpacesのように動作する。タスクバーのアイコンにマウスをもっていくと、小さなプレビューを表示してくれる。

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ウィンドウは仮想デスクトップ間を切り替えられる

 

画面の切り替えは数字で仮想デスクトップを指定するか、矢印キーでの移動になる。また、仮想デスクトップを一覧し(SpacesでいうところのF8を押した状態)、表示されているウィンドウを移動させることもできる。

他にも全てのウィンドウを一覧する、Exposéのような機能もある。プログラム名を指定して常に同じ仮想デスクトップに立ち上げることもできるなど、設定は柔軟に変更できる。画面が狭いと感じている方、プレゼンでプレゼン部分とブラウザデモ部分とを分けたい場合など様々な場面で利用できるソフトウェアだ。

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ウィンドウ一覧

 

Vista/XP Virtual Desktop Manager - Home

 http://www.codeplex.com/vdm