インターネットの時代になって、書籍はなくなるのではないかなどと言われていたが、むしろ増えているような気さえする。鮮度の高い情報とは別に、知識を貯えたり体系的な情報を得るためには書籍の方が便利だ。

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まるでGUIアプリケーションのようなインタフェース

 

そしてそうした膨大な書籍データを管理するのが目録作成ソフトウェアだ。オープンソース版のこちらを紹介しよう。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアは‡biblios、Webベースの書籍目録作成ソフトウェアだ。

‡bibliosはブラウザベースで動作するソフトウェアで、Google Gearsに対応している(というよりも必須)という点が特徴的なソフトウェアだ。目録を作成する際に利用されるXMLベースのフォーマット、MARC21やMARCXMLでの取り込み、エクスポートに対応している。

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管理項目は数多い

 

インタフェースはJavaScriptライブラリを用いることで、まるでGUIアプリケーション並みの画面構成になっている。フォルダツリーとリスト表示、そして詳細表示の3ペインで構成されている。

検索機能があり、自由なフレーズで検索できるようになっている。システムはpazpar2を使ったメタサーチシステムとPerlで構成されている。技術的にも面白い組み合わせで気になるソフトウェアだ。

‡bibliosはコピーカタロギングを対象としているので、大元のデータ(国立図書館など)をインポートして、そのデータを自分たちの図書データにあった形に加工するというのが基本になるだろう。独特なデータ構成のシステムではあるが、なかなか興味深いシステムだ。

 

via オープンソースの目録作成ソフト“‡biblios” [カレントアウェアネス・ポータル]

‡biblios.org | Open Source Cataloging

 http://biblios.org/