インターネットでは検索エンジンがごく普通に使われているが、意外なことにイントラネット上ではまだ検索エンジンはそれほど普及していない。原因としてはパブリックな情報だけを対象にするインターネット向けに比べて、権限周りなどの設定が複雑だということが挙げられる。

entrance09.png

トップページ。シンプルな画面

 

だが、そうした権限を細かく指定しない前提であれば、使える全文検索エンジンは多数あるだろう。Web上の情報向けの全文検索エンジンとして、こちらを紹介しよう。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはどこかな?、イントラネット向けの全文検索エンジンだ。

どこかな?は社内向けTwitterクローンである「しゃべる」の作者によるソフトウェアだ。TomcatやSeasar2などを使って開発されており、全文検索部分はLuceneによって実現されている。Windows向けにはインストーラーが、Linux向けにはパッケージが提供されている。

entrance10.png

検索結果(データがなくてすみません)

 

ブラウザベースで使うシステムで、テキストボックス一つのインタフェースはGoogleを彷彿とさせる。現状では「しゃべる」のデータをインデックス化し、検索・連携できるようになっている。ただしこれはAPIを介するものなので、他のシステムであっても連携は可能だろう(現在はドキュメントがないが)。

なお、「しゃべる」とは同じサーバにインストールして運用することはできないとのことなのでご注意いただきたい。社内でつぶやかれた情報を後から検索できれば、有益な情報のつながりになるかも知れない。

 

About (どこかな? - エンタープライズサーチ(企業検索))

 http://sites.google.com/site/dokokana/about

SourceForge.JP: Project Info - 社内マイクロブログ『しゃべる』

 http://sourceforge.jp/projects/shovel