最近、触っていなかったので事情が分かっていなかったのだが、XOOPS界隈は色々ともめたらしい。XOOPSから派生して、XOOPS Cubeという日本独自のバージョンができた時も一揉めあったのは覚えているが、それから三年以上経過した今も色々とあるようだ。

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インストーラー

 

動きのはやいオープンソースの中にあって、もう何年も2.x系のままというのも珍しい。既にXOOPS3、XOOPS4と進化しているものと思っていた。そんなおり、XOOPSをベースに「開発」を行っていくCMSが登場した。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはImpressCMS、XOOPSからフォークしたCMSだ。

ImpressCMSは現状はXOOPSと大きく変わるものではないようだ。だが、デザインは刷新され、とても格好いいものになっている。良い意味でXOOPSっぽさがなくなっている感じがする(それでもリンクの文字が太字なあたりなどに片鱗は感じるが)。

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ユーザ画面

 

管理者画面もアイコンを多数利用して構成されており、非常に分かりやすい。標準インストールした段階ではモジュールはないが、基本的にXOOPSのモジュールとの互換性は高いはずなので、そのまま利用できるものが殆どだろう。

ImpressCMSの最大の特徴は、コミュニティベースで開発が行われる点にある。これはオープンソースとしては当たり前のように聞こえるが、XOOPSのように財団まである場合では随分勝手が変わるのだろう。

主な機能として、LDAP認証、マルチバイトサポート、テーマベースのインタフェースが挙げられている。また、今後の予定ではMySQL以外のデータベースサポートが見込まれている。

オープンソースは開発が停滞すると、様々な問題が出てくる。だが安定させることはエンタープライズ向け、ビジネス向けには重要な要素だ。そうした相反するニーズに対してフォークさせるという選択もまた、オープンソースらしいのではないだろうか。

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管理画面

 

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バナー設定

 

The ImpressCMS Project : Make a Lasting Impression : Make a Lasting Impression

 http://www.impresscms.org/index.php

SourceForge.net: ImpressCMS : Make a Lasting Impression!

 http://sourceforge.net/projects/impresscms