個人でGmailをデフォルトのメーラーにしている方は多い。筆者自身、そうしている。ブラウザ上で使うには非常に便利なWebアプリケーションではあるが、ローカルコンピュータとの相性については、ローカルアプリケーションほどではない。

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Gmailにローカルから添付ファイル付きメールが作成できる

 

例えばメーラー画面でファイルをドラッグアンドドロップで添付したり、mailtoのリンクをクリックした時の自動起動などはそのままではできない。そんなもどかしさを一部解消してくれるのがこのソフトウェアだ。

今回紹介するフリーウェアはgAttach!、Gmailとローカルコンピュータを密接に連携させるソフトウェアだ。

gAttach!をインストールすると、mailtoのリンクをクリックするとGmailが起動し、メール作成画面を表示してくれるようになる。これだけでも便利ではあるが、これは今までもできないことはなかった。

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認証情報は保存しない。ただしブラウザでGmailにログインしている必要がある

 

次に、エクスプローラ上でファイルを右クリックし、送るメニューからメール受信者を選択すると、該当ファイルを添付したメールをドラフトに保存してくれる。これは複数のファイルでも処理可能だ。

さらにMS OfficeやAdobe Reader、Firefoxなどのファイルをその場でメール送信するといったメニューから選ぶと、添付ファイルをつけてドラフトを作成してくれるようになる。まさにローカルメーラーのように扱えるのだ。

さらに独自ドメインや日本語にも対応している(アプリケーションの表示は英語なので、Gmail日本語版という意味と思われる)。なお、gAttach!では認証情報を保存する必要はないが、添付ファイルを作成する際にIEを利用しているようで、FirefoxユーザであってもIEでGmailにログインしている必要がある。その点ご注意いただきたい。ちなみ姉妹品のyAttach!(Yahoo! Inc.のメーラー操作)もある。

Webアプリケーションにローカルアプリケーション並みの柔軟性を期待するのは難しいだろう(もちろんその逆も多数ある)。だがその架け橋になるアプリケーションが登場することによって、その差は埋められるようになるだろう。

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設定画面

 

gAttach!

 http://chris.wood.name/gAttach/