Ajaxの台頭や、Web APIの存在もあって、REST形式によるデータ授受に注目が集まっている。RESTとはRepresentational State Transferの略で、HTTPを使って通信を行う手段のことだ。レスポンスはXMLを使って行われることが多い。

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Atomフィードとして認識されるものもある

 

また、GETやPOSTといったブラウザでよく使われるメソッドの他に、PUTやDELETEを使うのも特徴だ。こうしたRESTを使ってデータの授受を行うのは既存のサービスに組み込むのが難しいこともあるだろう。そこで使ってみたいのがこのソフトウェアだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはAtomServer、AtomPubによるデータ配信を行うサーバソフトウェアだ。

AtomServerはJavaで作られたソフトウェアで、簡単に立ち上げることができるようになっている。AtomServerはGDataスタイルの配信方法をサポートしているのが特徴だ。GDataはAtomPubを拡張した形式で、基本的なデータ表現であるAtomPubにより実践的な機能を付け加えたものになる。

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別なXML

 

GETのみ試してみたが、あるURLに対してアクセスするとXMLが返ってくる。そしてこのXMLを加工してPOSTしたりPUTすることができるはずだ。デフォルトでHSQLDBを使っているが、これをPostgreSQLやSQLServerに変更することもできる。

データベースを変更すれば、既存のデータをGDataスタイルで配信することもできるようになるだろう。そうすれば既存のサービスへは手を加えず、Web APIとして活用できるようになるはずだ。

RESTは今後、さらに活用範囲が広がっていくはずだ。自社のサービスに手を加えずとも、AtomServerを使うことで他のデータとの連携が容易になるだろう。

 

AtomServer 2.0.1 -

 http://atomserver.codehaus.org/index.html