Ext JSを使ったWeb OSの新参「qWikiOffice」
去年あたりまでは時々目にしていたが、あまり最近聞かなくなっていたのがWeb OSだ。ブラウザベースで動くWebアプリケーションが各種登場し、その最たるものとして注目を集めたのがWeb OSだったが、そのキラーアプリケーションやキラーコンテンツになり得るものがまだ現状ではないのが実情だろう。
各種モックアップが提供されている
だが世の中にはシンクライアントに代表される、ネットワークコンピュータも運用されるようになってきている。きっとWeb OSならではの利用法があるはずだ。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはqWikiOffice、PHP製のWeb OSだ。
qWikiOfficeはPHP+MySQLで作られたWeb OSだ。Windows Vista調の画面で、ウィンドウの最小化、最大化、ドラッグによる移動、ウィンドウタイトル部分が半透明など、華麗なインタフェースが特徴的だ。
メニュー機能
現状では特定のアプリケーションが提供されている訳ではないが、グリッドウィンドウ、タブウィンドウ、ツリー、アコーディオン、3ペイン構成、子ウィンドウなどのオブジェクトが利用できるようになっており、そのモックアップがある。
PHPで作られているとは言え、それはシステム面の話であって、インタフェース部分は全てJavaScriptによって構築されている。Ext JSが別途必要になる。初期設定パネルによるテーマの変更や、壁紙変更、通知システムなど面白い機能も数多い。
前述の通り、Web OSには導入を促させるようなキラーアプリケーションがまだまだ弱い。だがqWikiOfficeを基盤(まさにOS)として、開発者の人が自由にアプリケーションを開発、提供できるようになれば爆発的に広まっていくかもしれない。
テーマを変更したところ
qWikiOffice A Web Based Desktop