業務系システムでは、一覧表や検索結果の出力がよく行われる。そしてその際によく指定されるのが、カラムを使ってのソート機能だ。これは意外と面倒で、実装したのは良いが、検索を再度行う仕組みの場合は重たかったり、チェックボックスはそのままにして欲しいなどと要望が出されたりすると大変なことになる。

ピクチャ 124.png

金額部分のソートも問題ないようだ

 

そうした煩雑さから解放されるライブラリがこれだ。既存のテーブルに簡単にソート機能を付けられるようになる。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはsorttable、JavaScriptのソートライブラリだ。

sorttableの使い方は簡単だ。テーブルのクラス名に「sortable」を指定すれば良いだけだ。そうするとヘッダカラムをクリックしてtbody内がソートされるようになる。クラス名を指定するだけという手軽さが素晴らしい。

ピクチャ 125.png

日付も正しく並んでいる

 

JavaScriptのソートの場合、難点なのが文字種の区別になるのだが、sorttableの場合は心配いらない。数字は桁数を考えた上でソートされるし、日付もきちんと年を頭にソートされるようになる。

さらにtfootに対応しており、フッタとして指定したフィールド(集計結果など)はそのまま最下部に保持してくれる。これは利用範囲が多そうなライブラリだ。

ページネーションを使っている場合は問題だが、そうでない場合はsorttableだけでソート機能が完結する。業務システムはもちろん、他のWebシステムでも利用する場面が多そうだ。

 

sorttable: Make all your tables sortable

 http://www.kryogenix.org/code/browser/sorttable/