Wikiを使って書かれた文章は正式な文章よりも、ライトで手軽な文章と言う位置づけにされることが多い。それは多人数でいつでも誰でも修正できてしまうこと、レンダリングが弱いHTMLが出力対象であることからきている。

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編集画面

 

だが待って欲しい。何かの形式を利用することで、HTMLはもちろん他のファイル形式も容易にできるのではないだろうか。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはWixer、マークアップ言語WIXを使ったWikiエンジンだ。

WixerはJavaベースのWikiエンジンで、Webサーバを内蔵しており、コマンドを実行するだけでブラウザからすぐに利用できるようになる。WiXというフォーマットで記述、保存される。このWiXはHTMLやPDF、テキスト、RTF、man pageなどに変換できる。なお、現状ではWiXからHTMLのみとなっているが、将来的にPDF出力をサポートする予定だ。

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履歴管理と差分表示

 

認証機能やログ設定、ポートなど各種設定をコマンドからオプション指定できるようになっている。Wikiとしては、通常の編集機能や履歴管理(Gitを使っているとのこと)、差分表示などが可能だ。なお、一部において日本語が文字化けてしまうのでご注意いただきたい。

コマンドから使えるのは手軽で良い。かつJavaとあって、プラットフォームを選ばず動作するのも利点だ。mod_proxyを使ったApache連携も考えられているなど、一人はもちろん皆でも使える。PDF出力ができるようになれば、コラボレーション以外の利用法でも役立ちそうだ。

 

Wixer

 http://www.zentus.com/wixer/