OpenOfficeをさらにパワーアップ!「Go-OO」
OpenOfficeを導入する企業、公共団体が増えている。実際、移行してみると大した混乱もなく終わる事が多いようだが、事前の調査や既存のファイルの互換性チェックは欠かせない。その大きな関門の一つがVBAだろう。
セキュリティ設定を変更すると、マクロを使うか確認してくる
特にExcel VBA、これが企業システムにとって大きな悩みの種だ。だがその大きな障壁を取り去れるかも知れないのがこの強化版OpenOfficeだ。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはGo-OO、OpenOfficeに各種機能を付与したオフィススイートだ。
Go-OOはOpenOffice2.4をベースに様々な機能を付加し、さらに実用的に仕上げている。その機能を挙げていこう。まずOpenXML(DOCX/XLSX/PPTX)のサポート、SVGインポート、起動高速化がある。
OpenOffice上でExcel VBAを編集できる
さらにExcel VBAのサポートが大きい。これは変換処理を行う訳ではなく、Excel VBAの表記のままOpenOffice上で動作する。簡易的なマクロであればきちんと動作するのは相当魅力的だ。
他にもGStreamerをサポートして文書内でストリーミングを流せるようにしたり、多言語ローカライズ、MS Worksサポート、WordPerfectのグラフィックスインポート、Visioデータ(EMF+)のレンダリングサポートと魅力的な機能が数多く実装されている。
実際、Excel VBAを利用しているケースで多いのはレポートやデータの並び替え、計算の自動化などではないだろうか。そうした簡易的なマクロがきちんと動作するならば、乗り換えを検討する価値は十分にあると言えそうだ。
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