開発時にバージョン管理システムを導入することによるメリットは言うに及ばないが、それはプログラマのみならずデザイナーにとっても同様だ。だが、バージョン管理をデザイナーまで普及させるのは非常に困難だ。

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メイン画面

 

やはりインタフェースが鍵を握っている。使い勝手の良い、分かりやすいインタフェースのバージョン管理システムがあれば利用してくれる可能性はありそうだ。

今回紹介するフリーウェアはVersions、Mac OSX向けのSubversionフロントエンドだ。

Versionsは既存のワーキングコピーも簡単に登録でき、HTTP/SSH/SVNプロトコルに対応してリポジトリを登録することができる。何よりファイルの一覧やログの閲覧などが分かりやすいインタフェースでできる点が便利だ。

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比較の確認画面

 

また、ファイルを選択してDiffを表示したり(DiffはFileMergeを利用)、履歴をするのがボタン一つでできるのが便利だ。差分表示が簡単にできれば、デザイナーの人も導入してみようと思うかも知れない。

リネームや削除もその場でできて、何か特殊な操作をしているという感覚はない。まさにファイルを普通に操作している感覚だ。リポジトリとワーキングコピー、どちらも違和感なく操作できる。

プログラマであったとしてもいちいちコマンドラインから操作するとなるとSubversionの普及はなかったかも知れない。それがデザイナとなれば特にだ。使い勝手の良いインタフェースを使って気持ちよく開発を行おう。

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履歴

 

Versions - Mac Subversion Client

 http://versionsapp.com/