iGoogleは画面は何だが、方向性としては非常に興味深いプラットフォームだ。ユーザが自分自身で画面を変更できるだけでなく、そこに他のユーザが機能を付け加えることができる点において、まるでOSのような使い勝手が生まれてくる。

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配置している所

 

そうしたガジェットプラットフォームはインターネット上のみならず、社内のシステムや個人でも有用になっていくのではないだろうか。それを実現するのがこのソフトウェアだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはWebJourney、iGoogle風なWebガジェットプラットフォームだ。

WebJourneyはヘッダ、ミドル、フッタに画面を分割し、それぞれに対して任意のガジェットを埋め込めるようになっている。現在はフィードを取り込んだり、HTML文書を埋め込むといったことが可能になっている。

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表示画面

 

また、独自のガジェットを追加することもできるようで、ブログガジェットというものも用意されている。OpenIDによる認証が可能で、自由にページを作成したり、ガジェットを配置できるので、目的によってガジェットを使い分けることもできる。

iGoogleはインターネット向けのサービスになっているが、WebJourneyでは既存システムに組み込んだり、SNSとは異なるオープンな囲い込み戦略を取るのに優位なソフトウェアになる可能性もある。使い方によってはCMSのようにもなる。今後の開発が楽しみなソフトウェアだ。

なお、WebJourneyは日本人の方が開発されたソフトウェアで、はてなダイアリーに開発記もある。こちらもぜひご覧いただきたい。

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プロパティ

 

WebJourney::Widgets on Rails 開発日記

 http://d.hatena.ne.jp/yssk22/

WebJourney::Widgets on Rails::top

 http://demo.webjourney.org/

WebJourney - Trac

 http://project.webjourney.org/webjourney/trac/