RailsのWebサーバとしては、Mongrelが最も良く使われているだろう。最近ではmod_railsも人気になってきている。Mongrelは優れたWebサーバではあるが、実際の運用時にはプロキシの設定などが面倒に感じられることがある。

ピクチャ 8.png

起動しているところ

 

そんな中、プロキシの設定が不要なWebサーバが登場した。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはRUgD、Rails専用の高速Webサーバだ。

RUgDはCで作られたWebサーバで、そのために高速であることを謳っている。Apache側の設定はプロキシではなく、mod_rewriteのレベルで行うようになっている。ポートは一つ(例えば8017)だけで、RUgDがバランシングを行うようになっている。

コマンドラインベースでワーカーの数を指定するだけで動かせるのが簡単で良い。現在開発続行中で、HTTPパーサが90%、メモリ監視が未開発と、今後に期待がかかる所ではある。なお、動作はLinuxまたはMac OSXのみとなっている。

テスト結果を見る限りでは、Mongrelよりも高い性能を発揮しているようだ。30%くらいの性能増と言ったところだ。まだこれから追加の開発があるとは言え、mod_railsはメモリ消費量が多いという意見を聞くので、それと比較した選択肢になりえるだろう。

Railsで作られたWebアプリケーションが多数出てきている中、こうした足回りの技術も注目が集まっている。面白い、から実践へ向け着実に進化している感がある。

 

RUgd - Rails Ugly Dispatcher - Trac

 http://rugd.unbit.it/