企業内のファイルサーバというと、SambaやWindowsを使った中央集約的なファイルサーバがメインになっている。だが、扱うファイルの量が膨大になってきていること、その維持管理がわずかなサーバによって管理されている問題がある。

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そうした状況を受け、ファイルシステムも次世代化を目指す段階にきたようだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはOpenAFS、分散化ファイルシステムだ。

OpenAFSの開発は実に1983年からはじまっているらしい。当時ではまだまだ速すぎたかも知れないが、現状のネットワーク化がようやくOpenAFSを求めつつある。分散化することによって複数のファイルサーバを意識することなく利用できるのは素晴らしい。

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Mac OSX向けインストーラー

 

インストーラー付きのクライアントはWindows、Mac OSX向けが用意されている。クライアントはインストールするだけで良いのだが、サーバ側の設定が複雑で、筆者環境ではまだうまくいっていない。なお、認証はKerberos認証を利用しておりセキュリティ面も気遣われている。

OpenAFSはセルというファイルサーバのグループを中心として編成され、ファイルはセル内で複製されるようになっている。そのため、1台のHDDが故障するようなことあってもサービスとしては支障なく動作する。

インターネットを使った分散化ファイルシステムは幾つか出始めている。膨大なデータを拡張性高く管理するのは非常に大変だ。OpenAFSによるシステム構築ができれば、社内ファイルサーバ等も拡張性をもって柔軟にスケールできることだろう。

 

via 囲い込まれた分散データを支援するOpenAFS [developerWorks]

OpenAFS

 http://www.openafs.org/