慣れるとCUIで十分な気もするが、やはりGUIインタフェースがあった方が最初のとっかかりには良い。それはバージョン管理システムであっても同様だ。CVSがもてはやされたのはWinCVSがあったからだろうし、Subversionは言わずと知れたTortoiseSVNがある。

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メイン画面。ここからコミット、プッシュを行う

同様にGitでもGUIインタフェースがあると便利に感じることがあるかも知れない。そこでこれだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはGit GUI、GitのGUIフロントエンドだ。

Git GUIはTkで開発されたソフトウェアで、Windows、Mac OSX、Linuxとで動作する(試したのはMac OSX向けのみ)。標準で配布されているものではないが、Google Codeで配布されているバージョンであれば一部日本語化されている。

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設定画面

可能な処理はレポジトリの作成、コミット予定ファイルの一覧、コミット、プッシュ、マージ、ブランチ、履歴表示などが可能になっている。一通りのGit操作がGUIから可能になっているようだ。

インタフェースはそれほどこなれていないので、他のバージョン管理フロントエンドに比べると使い勝手が悪いかも知れない。が、基本はCUI操作であると考えると、便利に感じられると思う。なお、日本語ファイルは最初のコミットまでは文字化けないが、その後は表示上は文字化けてしまった。

ピクチャ 16.png
履歴閲覧画面

Gitはオフラインでも使えるとあって、大規模な開発は勿論、個人レベルでも十分活用できる。GUIフロントエンドがないと…と思っていた方はこれで使うしかなくなった。

Public Git Hosting - git-gui.git/summary
http://repo.or.cz/w/git-gui.git