Prototype.jsやscript.aculo.us、jQueryなどのJavaScriptライブラリがあるお陰で、AjaxやJavaScriptを駆使したWebアプリケーションが容易に作成できるようになっている。が、まだまだGUIアプリケーション並みとはいかないのが現状だ。

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サンプルアプリケーションを開いているところ

それを打破できるかも知れないソフトウェアを紹介しよう。Webアプリケーション開発者皆さんにおすすめだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはWaveMaker Visual Ajax Studio、Ajax開発向けIDE(統合開発環境)だ。

WaveMaker Visual Ajax StudioはJavaベースのソフトウェアで、Tomcatを使っている。起動後、localhost:8094でサービスが立ち上がる。ブラウザベースで動作するが、これはまさにIDEのWebアプリケーションだ。

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起動画面。新しいプロジェクトの作成ができる。

フォームのコンポーネントやボタンなどをドラッグアンドドロップで配置して、プロパティを編集することができる。動作の確認もWaveMaker Visual Ajax Studio上でできる。サービスを追加することでSOAPやRESTのWeb APIを取り込んで拡張することも可能だ。

データベースを設計するようなデータモデル定義や、画像やコンテンツを貼付けることでフォームを作成していく様は、Webアプリケーションを構築しているとは思えないほどだ。

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外部Webサービスを取り込む画面

現在、Windows版とLinux版が提供されており、Mac OSX版は間もなくの登場となっている。とは言え、サーバにインストールす形であればブラウザさえあればプラットフォームを選ばずに開発できる。WaveMaker Visual Ajax Studioを使いこなせれば、相当複雑なWebアプリケーションであっても開発できるようになるのではないだろうか。

WaveMaker Software™
http://www.wavemaker.com/