Rubyで動くシェル「rush」
シェルはPC操作の基本とも言えるものだが、構文を覚えるのが若干面倒くさい。コマンドによって指定するものが違うので、Grepの時はどうだったか、その結果を削除する場合はこういった感じで…ということを覚えておかないといけない。
シェルスクリプトも同様で、習得するのに若干の時間を要する。そこで普段使い慣れたプログラム言語をシェルにしてしまったのがこのソフトウェアだ。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはrush、Rubyで作られたシェルだ。
rushはgemでインストールできるので、ごく手軽に使い始めることができる。構文はRubyなので、Rubyに慣れた人にとっては使いやすいだろう。バッククォートをつければ通常のコマンドも実行できる。
例えばhome['/Users/nakatsugawa'].ls、でファイルの一覧が返ってくると言った具合だ。面白いのはリモートにも対応している点で、rushdを外部サーバでも立ち上げておけば、リモートという感覚なくファイル操作ができる(リモートからリモートへファイルを送ることも手軽だ)。
プロセス一覧を出すことも、ファイルの作成、リネームと言った操作もできる。ファイルの行数を数えたり、複雑な条件でファイルを絞り込んだりできる。もちろん、RubyなのでRubyのプログラミングを書きつつファイルを操作することも簡単だ。
個人的にはファイルのパス補完が効かない点が気にはなかったが、Bash以上に快適な操作ができる場面もあった。今後の発展に期待がかかるソフトウェアだ。
rush