Amazon S3は前々から少しずつ触っていたのだが、これはソフトウェアよりもプログラムから触った方が楽しいかも知れない。簡単にアップロードでき、メタデータやコンテンツタイプを自分で追加でき、さらにアクセス権限も動的に設定できる。

ピクチャ 18-6

非常にユニークで面白いサービスではあるのだが、一つ欠点がある。それは開発中もAmazon S3を使わねばならず、そのために余計なコスト(恐らく低コストだが)が発生したり、インターネットに接続されている必要性が生じる。それではいつでもどこでも開発というわけにはいかない。そこでこれだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはPark Place、Amazon S3クローンだ。

Park PlaceはRubyで作られたソフトウェアで、Mongrelを使ったHTTPサーバを利用してAmazon S3の真似をする。SOAPインタフェースが利用できるようになっている。

ピクチャ 19-2

Amazon S3をオープンソースで構築するのか、と思ったが目指しているのはそういう訳ではないようだ。つまりPark Placeを使ってAmazon S3を利用するアプリケーションを効率よく開発できるようにするのだ。既に幾つものソフトウェアがPark Placeを使って構築されている。

こうした仕組みは開発中には絶対に必要になる。Web APIを乱暴に使うと先方のサーバに負荷がかかったり、一時的なメンテナンスなどで開発がストップしてしまう。ローカルで動作させられれば、仕様が変わらない限りは安定した開発が可能になる。

Amazon S3は使ってみるとその魅力が良くわかる。今後のプロジェクトで活かすためにも、こうした環境整備を進めてみよう。

Park Place – Trac
 http://code.whytheluckystiff.net/parkplace/