政府のシステムはオープンソースをもっと活用すべきだ。また、その成果はオープンにしていかなければならない。他国に利用されることもあるだろうが、大抵はその国の中でないと利用できないものの方が数多い。

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Rubyの街という看板を掲げる松江市がある島根県では、自分たちの開発したCMSをオープンソース化した。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはPref Shimane CMS(以下、島根県CMS)、Ruby on Railsで開発された自治体向けCMSだ。

自治体CMSという特徴柄、派手なインタフェースよりも分かりやすさ、使い勝手が優先されている。各項目に対して振り仮名を表示したり、文字を大きくしたり、さらにMP3音声による読み上げ機能がある。

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とはいえ、MecabやKakasi、SSH(アンケートの管理を呼ぶとSSH接続をする)なども内部的に利用されていたり、Ruby on Railsを利用しているなど、なかなか面白い。データベースはPostgreSQLを利用している。

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基本機能としては、ページの作成、ページの審査、リンク切れチェック、一括ページ取り込み、連絡先設定、辞書の編集、アンケート管理、バナー広告管理、テーマ機能などがある。決して多機能ではないが、自治体として必要な機能は十分だと思われる。

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オープンソースにすることで、他での利用はもちろんのこと、一つの業者による囲い込みの防止、地場企業での技術共有、地域の活性化につなげていくことができる。こうした取り組みはどんどん行われてほしい。

PrefShimaneCMS - 島根県CMS公式サイト
 http://projects.netlab.jp/PrefShimaneCMS/