これは変わったソフトウェアだ。MacFUSE(通常のFUSEも含む)を使うと、手軽にファイルシステムを開発することが出来る。例えばSSHでの接続先のディレクトリをマウントしたり、iTunesを表示するiTunesFSもそうだ。

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全く無関係だった情報もファイルシステムとしてマウントしてみるとなかなか興味深い。そう思わせるのがこのソフトウェアだ。

今回紹介するフリーウェアはGrabFS、スクリーンショットをファイルシステム化するソフトウェアだ。

スクリーンショットをファイルシステムにすると言っても分かりづらいかも知れない。これは実際に使ってみるのが一番早い。GrabFSを起動すると、起動しているプロセスがその名前とIDごとにフォルダになって表示される。

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そのフォルダを開くと、TIFF画像が表示される。これは開いているウィンドウごとに作成される。それがフォルダで指定したアプリケーションのものになる。

そのプロセスのスクリーンショットを取得するので、前面に表示している必要はない。隠れているウィンドウでも撮影可能だ。この発想はなかった。

アプリケーションの種類によってはウィンドウがない場合もある。実用性は低いかも知れないが、面白いソフトウェアなのは間違いない。こうした発想で、MacFUSEを使ってみるとまた面白い活用法が見えてくるかも知れない。

GrabFS: The Screenshot File System
 http://osxbook.com/book/bonus/chapter11/grabfs/