昔からそうだが、クリップボードはなぜ一つしかデータを持てないのだろうか。EmacsやViなど、ヤンク機能があるものは複数のデータを保持できるというのに。その点において退化しているような気がする。

ピクチャ 1-47

そして、その欠点を補うソフトウェアも数多く存在する。Mac OSX向けにこちらを紹介しよう。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはJumpcut、クリップボード管理ソフトウェアだ。

Jumpcutを起動すると、メニュー上にはさみのアイコンが表示される。クリップボードでコピーをすると、ここにデータが蓄積されていく。
ピクチャ 2-47

使いたいデータはメニューまたはホットキーから一覧を呼び出して、そこから選択するとクリップボードの中身が入れ替わり、貼付けられる。

アイコンのようなオブジェクトの場合はうまくいかないようで、テキストのみが対応しているようだ。とは言え、良く出る単語等を覚え込ませておけば、文書を作るのが速くなる。OS標準でもおかしくない機能だけに、便利に使えるソフトウェアだ。

Jumpcut: Minimalist Clipboard Buffering for OS X
 http://jumpcut.sourceforge.net/

SourceForge.net: Jumpcut
 http://sourceforge.net/projects/jumpcut/