Hyper Estraier作者による新型DBM「Tokyo Cabinet」
枯れた技術は完成度が高いが、だからといって完璧な訳ではない。技術は常に刷新され、磨かれていくべきだ。そのため、他の実装が出てくるのは重要だ。
DBMと言えば、キーと値を持つごくシンプルなデータベースだ。これは昔から存在し、Berkeley DBやQDBMで完成度が高まっている。だが、さらにそれを乗り越えるソフトウェアが生み出されている。
今回書介するオープンソース・ソフトウェアはTokyo Cabinet、日本発のDBM実装だ。
Tokyo CabinetはあのHyper Estraierの作者である平林幹雄氏(以下mikio氏)によるソフトウェアで、Hyper Estraierの内部で利用されているQDBMよりも高速に動作するらしい。前方一致や数値の範囲検索、さらにトランザクションも利用できる。
ハッシュは便利だが、実行されるごとになくなってしまうのが不便だ。これをTokyo Cabinetを使えば簡単に利用でき、さらに高速に動作すると言うのが利点だ。
Perl、Ruby、Java向けにライブラリが用意されているので、これらの言語を使っているならすぐに利用できる。ごくシンプルなデータベースで、高速性を求める処理で利用してみるのは面白そうだ。
mikio氏はmixiの中の人であり、そのエンジニアブログでTokyo Cabinetの魅力や技術解説を行ってくれている。読んでみると非常に面白く、古くからある技術でありながらも新鮮な内容になっている。Tokyo Cabinetに興味をもったら、ぜひこちらもご覧いただきたい。
データベースマネージャ Tokyo Cabinet
http://tokyocabinet.sourceforge.net/
SourceForge.net: Tokyo Cabinet
http://sourceforge.net/projects/tokyocabinet/
mixi Engineers’ Blog » mikio
http://alpha.mixi.co.jp/blog/?author=3