最近は優秀なO/Rマッピングツールが出てきたお陰でそれ程苦労もなくなったが、プログラムとRDBMSはやはり相性が良いとは思いがたい。SQLを書いて、その結果を取り出して…というのはいまいち面倒だ。

現状でも効率的な更新や複雑なデータ抽出についてはやはりSQLを書く必要がある。複雑な場合にSQLを書くというのは面倒この上ない。そこで試してみたいのがオブジェクトデータベースだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはdb4o、.NET/Javaにネイティブなオブジェクトデータベースだ。

db4oは.NET/Javaに対してネイティブに動作させることができる。monoにも対応しているので、WindowsのみならずLinuxやBSDにも対応しているのが利点だ。組み込みをはじめとして、利用実績も徐々に出てきているようだ。

利用範囲には向き不向きがあるだろう。また、現状では速度と言う面ではRDBMSには及ばないようだ。だが、シームレスにシステムと連携して利用できるデータベースと言うのは魅力的だ。何よりオブジェクトがベースとあって、データの設定や取出しなどが直感的に分かりやすい。

データベースの重要性は日に日に高まっている。その中にあって、RDBMSが常に頂点ではないだろう。利用目的や性能が向上していけばオブジェクトデータベースと言う選択も大いにありえる。

db4o :: Native Java & .NET Object Database :: Open Source
http://www.db4o.com/