Webサイトで使われるJavaScriptのイフェクトで、コンテクストメニュー(右クリックメニュー)の自作というのがある。意外と作りこみが面倒だったり、マルチブラウザへの対応が心配で敬遠されがちだ。

だが、Firefox 1.5以上、IE6以上、Safari3以上、Opera9以上に対応しているとなれば、使う気にもなるかも知れない。

今回紹介するフリーウェアはProto.Menu、prototypeをベースにしたJavaScriptコンテクストメニューライブラリだ。JavaScriptなのでソースは公開されているがライセンスは明記されていなかったのでご注意いただきたい。

Proto.Menuはprototype.js 1.6.0 RC0以降を必要とする、わずか1.5KBのライブラリだ(ミニ版の場合)。それだけで簡単にWebページ上でコンテクストメニューを実現してくれる。

テーマはCSSで作られており、テーマの変更機能も実現している。利用する際には配列を渡すだけなのでごく簡単に導入できる。Safari2系で試したところ、メニューは表示されるがクリック後も反転された状態のまま残ってしまうようだ。

Webサイト上で右クリックし、そのサイト専用の機能を使う習慣がないので一般サイトでは利用が難しいかも知れない。だが、Webアプリケーションや2.0系サイト、Web OSのような分野では利用されていることが多い。そのようなサイトを構築する際には導入を検討したいライブラリだ。

Proto.Menu :: prototype based context menu
http://yura.thinkweb2.com/scripting/contextMenu/