企業が大規模化していくと、その中で動くシステムは一つでは足りなくなってくる。各部署、各チームでそれぞれ独自なものが形成され、いつしかシステム部門だけでは把握しきれない怪物に成長していく。

そこからデータを取り出し、経営に有益なレポーティングをしようというのは簡単ではない。キーになるのはデータ統合ソリューションだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはTalend Open Studio、エンタープライズシステムに対応したデータ統合ソリューションだ。

Talend Open StudioはEclipseをベースに開発されたソフトウェアで、JavaまたはPerlを使ってシステムをデザインすることができる。データのインプット、アウトプットが多彩に選択できるのが特徴だ。

CentricCRM、Salesforce、SugarCRMからデータを入出力したり、各種DB(MySQL/Access/DB2/FireBird/Informix/HSQL/SQL Server/SQLite/PostgreSQL/Oracle/Sybase等)、XML、CSV、メール等にデータを入出力することもできる。

取り出したデータは簡易的な加工や、プログラミングによる加工をし、別なデータと連結させつつ最後にメールする…といった感じにデザインを行っていく。簡易的な処理分岐や、エラー時の処理指定もできる。最終的結果をSSHで接続指定云々、なんて事もできるようだ。ごく端的に言えば、エンタープライズ向けのPlaggerとも言えるかも知れない。

とにかく可能な操作が数多く、ビジュアル的にシステムを構築するという新しいスタイルが見えてくる。データ統合プロジェクトにおいて必見のソフトウェアと言えそうだ。

Talend - provider of open source data integration software
http://www.talend.com/