誰かがきっと作ってくれると思っていた。

prototype.jsのようなライブラリを利用するのは、便利な機能が多いという事もあるが、各ブラウザ間での相違を吸収してくれるという点も大きい。

その点において、CSSもまた各ブラウザ間での表示の差異が大きい。そこで試してみたいのがこれだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはBlueprint、ブラウザ間の描画差異を吸収して簡単にマルチカラムを実現してくれるCSSライブラリだ。

Blueprintはヘッダ、コンテンツ、サイドバー、フッターのようなテンプレートをクラス指定するだけで簡単に作成できる。デフォルトのフォーマットはリセットされているので、ブラウザ間の違いが出るマージンやパディングの差異も吸収してくれている。

また、印刷時のCSSも用意されている。これを使えば印刷時やプリンタ経由でのPDF作成時に綺麗なものが仕上がるようになる。今後の予定ではIE5.5以降における透明PNGのサポート(JavaScriptによる)やリキッドレイアウトバージョン、圧縮版の作成などがあり、活発に活動されている。

CSSは適当に作ってもそれなりに表示される。が、ブラウザ間での差異を吸収しようとし始めるとブラウザのバグを利用したりして非常に面倒なものになる。それらが簡単に克服できるというのは素晴らしい。

blueprintcss - Google Code
http://code.google.com/p/blueprintcss/