JavaScriptの利用可能範囲の拡大が止まらない。Webブラウザのみならず、ローカルでDBに接続したり、サーバサイドで動作するものもある。しかし、一点足りないものがあった。それがGUIだ。

一般ユーザがJavaScriptにさらに親しめるもの、それが必要だ。さらにOS間を越えて動作できればベストではないだろうか。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはwxJavaScript、クロスプラットフォームに対応したJavaScript向けGUIツールキットだ。

wxJavaScriptはwxWidgetsのJavaScript版を目指して開発されている。ライブラリも多数あり、DB(MySQLやSQLite)接続はもちろん、ファイルの読み書き、そしてGUIアプリケーションを開発する事もできる。

wxJavaScriptはJavaScriptエンジンとして、SpiderMonkeyが利用されている。そのため、Firefox等のMozilla系ブラウザと同等の文法が動作するようになっている。また、実際に試してはいないが、Apache向けのモジュールも存在する。

現在、Mac OSX向けの開発作業が進められている。これが完了すると、JavaScriptで作られたクロスプラットフォーム対応アプリケーションが登場する。さらにコンパイラ等ができれば、WebとGUIがJavaScriptによって制覇される日が来るのかも知れない。

wxJavaScript
http://www.wxjavascript.net/

SourceForge.net: wxJavaScript
http://sourceforge.net/projects/wxjs/