今まで幾つかのいわゆるERPと呼ばれるシステムを手がけてきたが、会計にはあまり踏み込まなかった(売り掛け管理程度)。会計のシステム自体は既に確立された世界があり、操作性がWebとは相成れないと考えていたからだ。

だが、拠点が多くなり、日々刻々と変わるデータを随時チェックしたいとなると、クラサバ型のアプリケーションでは無理がくる。会計システムをWeb化して、業務スピードを上げたいと考えたら、まさにこれがお勧めだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアは助太刀会計オープンソース版、なんとWeb系会計システムがオープンソースとして生まれ変わったものになる。

実はこの助太刀会計自体はオープンソースになる前に導入検討したことがある。機能は多彩で使い勝手もいい。新会社法に対応した、列記とした日本向けの会計システムだ。

動作はPHP4+PostgreSQLという環境で動作する。導入はそれ程難しくはないので、ぜひトライしてその機能を確かめてみて欲しい。出納帳から仕訳日記帳などの日々の業務機能、決算報告書や比較損益計算書などの経営方針を左右する各種帳票など、便利な機能がたくさんある。

業務システムの場合、法律に合わせたカスタマイズが発生するのが、その点のサポートがオープンソースになる事でどうなるのか…。その点の不安は若干あるが(恐らく公開元の株式会社巧にて提供されると思うが)、まずは試してみて欲しいソフトウェアだ。

 

助太刀OSSプロジェクト - Webブラウザでできる基幹システム
 http://www.sukedachi.org/

 

その他のスクリーンショットはこちら。キャッシュフロー計算書。

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