WikiがDBとして進化した「wikidBASE」
Wikiとはただ文字列を書き連ねるだけの存在ではない。その積み重ねはいわゆるDBとなって、活用されるものだ。とは言え、柔軟性が高過ぎて自由に書かれただけではDBとしての活用は難しい。
ある程度の項目を区切って入力できればベストだろう。かといってWikiの柔軟性は失わない事が前提だ。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはwikidBASE、Python製のWikiエンジンだ。
wikidBASEはいわゆるWikiエンジンとして開発されている。普通のWikiとしての利用は無論可能だ。だが、それはwikidBASEの目指すべき使い方ではない。このWikiエンジンには秘めたる実力がある。
それが簡易DBとしての利用だ。データ項目の定義はユーザ自身ができる。入力フォームは自動的に生成され、テキストボックスのみならず、ドロップダウンやチェックボックス等も生成される。日付を定義することで、カレンダー選択式の入力も自動生成される。
それをオブジェクトとして定義することで、他の入力情報ともリレーションを組むこともできる。各情報は一覧表示したり、並べ替え、CSVダウンロードと言った事ができる。また、確認できていないがグラフ出力のようなこともできるようだ。
まさにWikiを自由度の高いDBとして実用できるレベルにするソフトウェアだ。このインタフェースがあれば、これまでにないWikiの利用法が生まれるかも知れない。公式サイトにデモもあるので、ぜひ一度触れてみて欲しい。
Wikidbase: the ultimate groupware application, possibly
http://www.nickblundell.org.uk/projects/wikidbase/