RubyでCocoaアプリケーション「RubyCocoa」
現状、Web向けのプログラム言語とGUI向けのプログラム言語は分かれている事が多い。各言語とも、そうした垣根を越える仕組みを用意しているが、実用レベルになっているものは数少ない。しかし、Webとローカルの境目があいまいになりつつある昨今、この流れは加速していくことだろう。
Mac OSX向けのアプリケーションを作る際に、この言語を利用すると言う選択肢はどうだろう。
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはRubyCocoa、Rubyを使ってCocoaアプリケーションが作れるようになるフレームワークだ。
RubyCocoaはObject-CとRubyの橋渡しをしてくれるソフトウェアで、CocoaベースのアプリケーションをRubyを使って書けるようになる。双方のソースが混在するアプリケーションを作ることもできる。
GUIアプリケーションの開発が可能になると、CUIベースとともにアプリケーションを提供することも考えられる。何より新しい言語を習得する事無く開発できるのがメリットだ。
既に様々なサンプルアプリケーションが存在している。グラフィックスを多用したもの、環境変数的な利用者情報を取得できる等、実用的な機能も数多い。
Leopardへの搭載が予定されているとの情報もある。今後、さらに発展していくことが期待できるソフトウェアだ。
RubyCocoa: Welcome
http://rubycocoa.sourceforge.net/HomePage
SourceForge.net: RubyCocoa
http://sourceforge.net/projects/rubycocoa/
以下はサンプルアプリケーションのスクリーンショット。
ミニブラウザ。レンダリングエンジンはApple WebKitと思われる。
メーラーのような動作ができるアプリケーション。メールが受信できたりする訳ではないので注意
いわゆるスティッキーズ。付箋紙ソフトウェア。
弾を撃ったり、移動したりできるゲーム風なサンプル。
ブロック崩し風なボールを跳ね返すゲーム。
工数を入力するアプリケーション風サンプル。
Ruby式を評価したり、出力するサンプル。
Mac OSXらしいグラフィカル機能をつかったサンプル。
Spotlightをつかったサンプル。ソースコードを検索している。
Widget風な動作をするサンプル。
入力した文字を表示するサンプル。
各オブジェクトをレンダリングするサンプル。
さらに複雑なレンダリングを行うサンプル。
背景色、透明度を変更するサンプル。