ソースにきちんとコメントを書いているだろうか。ただ多いだけでは意味がないが、それでもコメントがないプログラムに比べればよっぽどいい。

社内等でそうした基準が設けられていても、コメント量は人にって個人差があるだろう。規模が大きなプロジェクトに対し、一つ一つチェックはしていられない。

そこでまとめてチェックできるこうしたソフトウェアを導入してみよう。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはcloc、Perl製のソースコード量チェッカーだ。

clocはプログラムソースを解析し、改行やコメント、コード量などを一覧表示してくれるソフトウェアだ。対応している言語は60以上にものぼる。Java/Perl/PHP/Ruby/Python/JavaScript/HTML/C#/C/C++等の有名な言語はもちろん、ABAP/Fortran/MUMPS/Oracle Report等のマニアックなものにも対応している。

特徴的なのは、配布ファイルが一つのみと言う事。Perlでよくある、他のCPANモジュールは必要ない。Windowsにいたっては実行ファイル形式でも提供されているので、ダウンロードして即利用できる。

処理対象はファイルまたはディレクトリを一括してい可能だ。また、圧縮ファイルでも対応している。ソースコード量とコメント量を比較し、どれ位の割合になっているか分かれば、大雑把ではあるが必要な対処が打てるだろう。

こうしたチェックは常日頃から必要だ。いざとなった時、ソースを見てみたらさっぱり分からなかったでは済まされない。適切なコメント量がプログラムのバグを見つける鍵になる。

CLOC – Count Lines of Code
 http://cloc.sourceforge.net/

SourceForge.net: cloc(プロジェクトサイト)
 http://sourceforge.net/projects/cloc