JavaScriptが様々な場面で利用されるようになっているが、まだブラウザの領域を脱してはいない。その限界を乗り越えれば、利用範囲が拡大し、シェアが格段にあがる可能性があるのではないだろうか。

そう考えたのかどうかは分からないが、これは物凄い可能性を秘めたソフトウェアだと思う。何でもJavaScript化とでも言えそうなソフトウェアだからだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはjslibs、Mozilla系のJavaScriptエンジンを使った、JavaScript実行ソフトウェアだ。

 

どう言えば一番伝わるのか。それはコードを実行してもらうのが一番速いかも知れない。ダウンロード、解凍後にできる「miniWebServer.bat」を実行すると、ブラウザが立ち上がり「http://localhost:8001/miniWebServer.html」 にアクセスする。すると上記のような画面が表示される。これを全て(エンジン部分は違うが)JavaScriptで実装しているのだ。

この機能を実装するために必要なライブラリ群を提供しているのがjslibsだ。他にも標準出力、他のJavaScriptファイルの実行、SQLiteの操作、ファイル操作、ハッシュ、そしてソースがないので実際の操作は確認できないがOpenGLも扱えるらしい。スナップショット版ではシステムトレイにアイコンを表示させることもできるようになっている。

jslibsを利用したソフトウェアとして、jsircbotなるIRCボットまで作られている。

JavaScriptがどんどんと拡張され、ブラウザの領域を超えつつある。JavaScriptのあり方まで変えてしまいそうなソフトウェアだ。

jslibs - Google Code
 http://code.google.com/p/jslibs/