GMailでもGPGを「FireGPG」

GPGで暗号化した方がセキュアだと分かっていつつも、個人的にできなかった理由が一つあった。それは普段使っているGMailではGPGメールのやり取りができない事だ。

いちいちテキストファイルに落として暗号化/復号化するのはナンセンスだろう。そういう状況の中、ついに救世主が現れた。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはFireGPG、Firefoxアドオンで提供されるGPG暗号化ソフトウェアだ。

FireGPGは現状、GMailに対応している。が、将来的にはYahoo!メール等他のWebメールサービスへの対応していくだろう。

使い方は簡単で、WinPTなどを使って秘密鍵を用意したら、FirefoxアドオンとしてFireGPGをインストールする。

するとツールメニューにFireGPGと言う項目が追加される。ここでOptionsを選択し、GPGのパスなどを設定すればすぐに利用可能だ。

こちらが設定画面。

 

 

 

 

 

 

使い方としては、まずメールを記述する(尚、後述するが現時点では日本語は文字化けしてしまう)。例えば自分の署名を付ける場合は、Signボタンを押そう。

 

 

 

 

すると秘密鍵のパスワードを求められるので、入力しよう。

 

 

 

 

 

 パスワードがあっていれば、登録済みの秘密鍵が一覧表示される。

 後はこの中から署名に使いたい鍵を選択するだけだ。

 

 

 

 

 

署名を施したメールがこちら。残念ながら日本語が文字化けしてしまう。このまま送信しても、署名に問題があると表示される。

 

 

 

 

 

英語で署名をつけた状態がこちら。

この場合、署名に問題がないという表示が出る。

 

 

 

 

 

暗号化の場合も同様で、メール文面を選択し「Crypt」ボタンを押すだけだ。

暗号化を施すと、例えばこういった画面になる。後は通常のメール通り送信するだけだ。

 

 

 

 

 

逆に受け取った際には、Decrypt this mailと言うリンクが表示される。これをクリックすると、復号化処理が行われる。

 

 

 

 

復号化に成功するとメール文面が表示される。メール内容が書き換わる訳ではないのが引用などがしづらいので多少面倒かも知れない。また、署名同様に日本語は文字化けしてしまう。

 

 

 

 

 

 

日本語処理についてはまだ難点がある。だが、WebメーラーでもGPGが簡単に行えるとなれば、利用範囲の拡大に繋がりそうだ。今後(日本語周りで特に)期待がかかるソフトウェアだ。

 

FireGPG - use GPG easily in Firefox !
 http://firegpg.tuxfamily.org/index.php?page=home&lang=en