10分で使えるtrac「trac月」

開発プロジェクトにおいて、何らかのWikiやBTS、掲示板のシステムを導入すると言う事はごく当たり前になってきた。

そんな時、WikiはPukiwiki、BTSは影舞、掲示板は…等と色々なソリューションを組み合わせるのは管理が煩雑化しやすく、セットアップするのも手間だ。その点、一括で提供されるtracの存在は大きい。

 

そんな便利なtracではあるが、バージョン管理やデータベース等、設定しなければならない項目も数多い。バージョン管理システムがなぜか動かず、tracの導入自体諦めてしまった等という事になれば目的が何だったのか分からなくなってしまう。

そこで使ってみたいのがこのソフトウェアだ。

今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはtrac月、Windows向けtracインストーラーだ。

trac月はインストーラーで提供され、tracはもちろんApache/Apache Continuum/Sunversion/Maven/SQLite等のtrac動作のために必要なソフトウェアを一括でインストールしてくれる。インストール後に一度再起動が必要だが、それを含めても10分あればtracを使ったプロジェクト管理が開始できてしまう。

サンプルになるプロジェクトも予め追加してくれるので、何をはじめたら良いかと迷う事もない。初回であればこのサンプルプロジェクトをベースに進めていけばいいだろう。

もちろん、Web上からSubversionリポジトリの閲覧もできる。

 

 

 

こちらはSubversionのリポジトリブラウザ。trac月では、Subversionのコミットメッセージをtracのチケットコメントに追加する事ができる。バージョン管理とBTSを密に連携させる事が可能だ。

 

 

 

 

 更にフォーラムやロードマップ等の機能があるtracは一度使うと手放せなく程便利だ。

 

 

 

 

 

同様のソフトウェアとしてAll In One Tracと言うソフトウェアがあるが、相違点としてtracのバージョン(trac月の方が新しい)、MavenやApache Continuumの導入、SQLite管理用のGUIソフトウェアの存在などがある。

Windows専用と言うのが唯一残念ではあるが、Windowsサーバがあるオフィスでは重宝しそうなソフトウェアだ。

SourceForge.jp: Project Info - Trac月
 http://sourceforge.jp/projects/traclight/