Microsoft Virtual Server 2005 R2 サムネイル

巨人が次に狙う場所

かつてのブラウザ戦争が繰り返されるのか。仮想サーバ市場に巨人が目を付けた。

巨人が次に狙う場所

Microsoft Virtual Server 2005 R2 スクリーンショット

梅田望夫氏が著書「ウェブ 進化論」の中で何度も取り上げているチープ革命と言う言葉がある。チープと言うと安っぽい、プロフェッショナルでないと言う感じがしてしまうが、オープンソースはチープ革命を推進している。

ただし、無償提供という中でMicrosoftの存在は異質に捉えられがちだ。かつてNetscapeに対してIEを無償で提供し、一気にシェアを広げ、市場を駆逐してしまった記憶はまだ残っている。仮想技術に対しても同様の事が起こるのだろうか。

今回紹介するフリーウェアはMicrosoft Virtual Server 2005 R2、Microsoftが提供する無償の仮想マシンサーバだ。

この分野で当たるのがVMWareだ。こちらも無償でPlayerの提供を行っているが、Microsoftが同じ土俵に上がってきた形だ。尚、Microsoft Virtual Server 2005 R2はブラウザ内(IEのみ、且つIIS必須)で動作する。

バーチャルマシン、ディスク、ネットワークがそれぞれ追加できる。試しにKNOPPIXを立ち上げてみたが、問題なく動作した。動作はかなり重たい印象だが、今後更に改良される事だろう。

ブラウザ上で動作とあって、高性能サーバを中心にブラウザのみにシンクライアントと言う構成も考えられる。仮想サーバの市場が慌しくなりそうだ。

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