VMWare Player レビュー (1)

最初に

オープンソース・ソフトウェアやフリーソフトウェアのレビューをしていると、どうしてもソフトウェアのインストール数が多くなりがちだ。また、必ずしも安定したソフトウェアだけではないし、不安定なライブラリのインストールを余儀なくされる事もある。そのためにテスト用のサーバを立てていたが、再インストールの時間や手間、稼動率を考えるとうまく活用できているとは言い難かった。

そんな中、VMWare社が公開したVMWare Playerは衝撃的だった。エミュレータとして非常に高い評価を受けているVMWareのフリーウェア版である。これまで利用されてきたVMWare WorkstationやMicrosoft社のVirtual Server 2004で作成された環境も利用できる。更に言えば、VMWare Playerさえあれば好きなOSをインストールしたエミュレーション環境が手に入るのだ。VMWare PlayerではVMware Workstation 5やVMware ACEと違い、全くの新規から環境を構築する事はできない。また、ハードウェアの追加もできない。だが、既存のVirtual machineを利用する事で、任意のOSをインストールした環境を構築することができる。今回、その方法をRHEL(Redhat Enterprise Linux)のクローンであるCentOSをインストールし検証してみた。尚、VMWare Playerのバージョンは執筆時当時1.0.0β2であった。

VMWare Playerのダウンロードとインストール

まずはVMWare Playerのインストールからだ。公式サイト(http://www.vmware.com/download/player/)へ行き、VMWare Playerをダウンロードしよう。ダウンロードが完了したら、インストールだ。インストール自体は特に問題はないだろう。内容を確認し、順番にNextボタンを押していくだけだ。

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インストールが終わったら、VirtualMachineの用意だ。これもVMWareのサイトからダウンロードできる。[Browser Appliance]で良い。こちらは約200MBある。サイズが大きいのでダウンロードが終わるまでしばし我慢だ。完了したら解凍し、中にあるファイルを適当な場所に置く。

筆者の場合、Cドライブ直下にvmwareというフォルダを作成し、その中に入れた。構成(という程でもないが)は、

C --- vmware
 |--- Browser-Appliance
 |--- Browser-Appliance.vmx
 |- Browser-Appliance.nvram
 |- Browser-Appliance.vmdk
 |- README-BAVM-1.0.0b2.txt

CentOSの用意

次にCentOSを用意しよう。執筆時点の最新版は4.2だ。ミラーサイトの一つである理化学研究所(http://www.riken.jp/)内(http://ftp.riken.jp/Linux/centos/4.2/isos/i386/)やBitTorrentを使って入手しよう。最終的に必要なのは

  • CentOS-4.2-i386-bin1of4.iso

  • CentOS-4.2-i386-bin2of4.iso

  • CentOS-4.2-i386-bin3of4.iso

  • CentOS-4.2-i386-bin4of4.iso

の4つのファイルだ。全体で2GB近くになる。これらをvmwareフォルダの中に入れよう。最終的な構成は以下のようになる。

C --- vmware
 |--- CentOS-4.2-i386-bin1of4.iso
 |--- CentOS-4.2-i386-bin2of4.iso
 |--- CentOS-4.2-i386-bin3of4.iso
 |--- CentOS-4.2-i386-bin4of4.iso
 |--- Browser-Appliance
 |--- Browser-Appliance.vmx
 |- Browser-Appliance.nvram
 |- Browser-Appliance.vmdk
 |- README-BAVM-1.0.0b2.txt

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