学術の場より

対話型の数値演算ソフトウェア

学術の場より

Octave ロゴ

学術、研究の場では意外にオープンソースに対する認識が高いように思える。元々コンピュータの利用に対する歴史が古い事もあるだろう。また、知識の共有は学術、研究の本分だからこそ、オープンソースと言う考えがマッチするのかも知れない。

ただ、学術、研究の場で利用されるソフトウェアは専門性が高く、価格も高いのは確かだ。それが一因として絡んでいるだろう。そこに優秀なオープンソース・ソフトウェアがあれば、当然シェアは一気に高くなる。

本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはOctave、対話型の数値演算ソフトウェアだ。

プログラムを組み合わせて演算を行い、その結果をgnuplot等を使って出力できる。提供される数学解法は、微分積分、統計、非線形方程式、信号/画像/音声処理、更に行列計算等々。

この手のソフトウェアの商用版がMatlabと言うソフトウェアになる。足りない関数はあるが、Matlabのスクリプトがそのまま使えると言った互換性の高さも売りだ。互換関数を提供し、乗換えを促すパッケージも存在する。

非常に高度であり、万人向けでは決して無い。だが統計手法を通じて、マーケティング担当者は使えるかも知れない。また、学生にも試して欲しいソフトウェアだ。