Globus Toolkit
グリッドコンピューティングを試す
グリッドコンピューティングのツールキットです。
グリッドコンピューティングを試す
グリッド・コンピューティングと聞くと、SETI@homeや遺伝子解析を行うプロジェクトを思い出す。本来ならとても時間のかかる処理を無数のPCに分散処理させる事で、高速化させる仕組みだ。
最近ではビジネスの面でも各企業が研究、開発を進めている。クライアントPCの性能が向上し、PCサーバに匹敵する程になりつつある。クライアントPCの資源を有効活用する仕組みは今後更に求められていく事だろう。
本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはGlobusToolkit、アメリカの大学、研究所を中心に開発が進められているグリッド・ツールキットだ。
グリッドコンピューティングはネットワークで繋がれたPCを前提としているので、セキュリティ面が重要視される。GlobusToolkitの場合はGISと言う公開鍵方式で暗号化、それをSSLを通じて通信する仕組みをとっている。
基本はJavaで構築され、一部にCが利用されている。また、エンジン部分にはApacheAXISが利用されている。LinuxやUnixの各ディストリビューション向けにバイナリが提供されている。
グリッドコンピューティングについてはまだキラーコンテンツが見えていない(研究、試験的に導入されているようだ)。だが、今後更に盛り上がってくるのは間違いない。ビジネスの場にどう入り込んでくるか、楽しみな技術だ。