OpenNTPD
OpenNTPD
時間の重要性
時は金なりとは良く言ったもので、時間こそは身の回りにあるリソースの中で最も代替が利かない。失われた時間は取り戻しようがなく、そして容赦なく過ぎ去っていく。
システムの世界においても時間は重要だ。作業記録としてのログは時間とともに記録されるべきであるし、通信を行う複数のサーバ間は互いに時間が合っている方が良い。そしてその仕組みを提供するのがNTP(Network Time Protocol)だ。
本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはOpenNTPD、NTPサーバとして動作も可能なNTPソフトウェアだ。
現在、日本でもNTPサーバは複数存在する。プロバイダや大学などが提供しているケースが多い。福岡大学のNTPサーバが負荷が増大し、分散するようにと発表を行ったのは記憶に新しい。
OpenNTPDはローカルの時間設定とともに、自身がNTPサーバとして動作する。つまり、社内で複数台設定する必要があれば、代表の1台が外部のNTPサーバを使って設定し、それ以外は社内のサーバを使って設定をすれば良い。実際、ネットワークの遅延は最小限に抑えられるので正確性が増すのではないだろうか。
OpenNTPDはOpenBSDプロジェクトの一つではあるが、LinuxやMac OSXについても提供されている。PC・サーバの台数が多い企業は導入を検討されてはいかがだろうか。