RODIN
RODIN
ユーザのニーズの源泉
システム開発における一つの鉄則。余計な機能は付けない。行う機能のみ実装、または見えるようにし、使わせたくない機能は元々実装しない、または見せない。
ユーザとはとかく何かをしたがる。そう言うものだ。だから余計な機能を付けない。ユーザサポートを増やす事になるし、余計なバグを仕込む可能性に繋がる。ボタンを押すたびに「あなたには権限がありません」なんてエラーが続出すればユーザにだってストレスになる。
どんなソフトウェアでも同様だ。一部で多機能を求める動きがあれば、他方ではシンプルさを求める。原点回帰とも取れる動きだ。バージョンアップによる多機能化は元々利用している人達にとっては良いかも知れないが、初めて使う人にとっては障壁にさえ成りかねないと言う事だろう。
本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはRODIN、シンプルさが売りのブログシステムだ。と言ってもデータベースを利用している点において多機能な雰囲気はあるのだが。
シンプルさ=コンパクトさと言う訳ではないが、圧縮した状態で17KB程度、展開しても50KB程度と軽い。その中にあって、標準的なブログ機能は備えている。RSS出力はプラグインによって実現されているようだ。
多機能が悪い訳ではない。ただし、バージョンアップ=多機能化と言う図式は考えた方が良い。必ずしもユーザのニーズがそこにあるとは限らないからだ。RODIN(ロダン)のように考え、本来すべき機能を時流に沿って追及する姿勢こそがあるべき姿ではなかろうか。