GNU Free Documentation License

知識のオープン化

オープンソース・ソフトウェアの拡大によって、何か新しい事を始めようと思った時の技術的リスク・コストが非常に低くなったと感じている。デスクトップ環境ですら、非常に安上がりに構築可能だ。

私の考える時代の流れでは、今の技術のオープン化の次に来るのが知識のオープン化だ。Wikipediaもその流れを汲んでいるし、更に幾つかの特定分野に特化したオープン化が進む事だろう。

知識のオープン化がもたらす変化は何だろうか。まず知識の体系化、質の低いサービスの撤廃、そしてノウハウの時代が到来する。良いサービスだけが生き残れるような仕組みだ。質の低いサービスは他に取って変わられるか、自己改善に迫られる事になる。

本日紹介するのはソフトウェアではなく、ライセンスだ。GNU Free Documentation License、文書をオープン化して公開する際に利用されるライセンスだ。

要約すると、このライセンスを適用する事で使用した事による著作権の支払は不要で、自由に再配布または改変を行える(変更内容は明らかにしなければならない)が、修正された文書には自動的に同ライセンスが適用されると言うものだ。

知識のオープン化は既に幾つかの分野で始まっている。これらはインターネットの登場によって更に加速度を増しつつある。だからこそ公開される文書へのライセンスを明確にし、その事を考えるべきなのだ。

http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html