PAR

垣根を越える

PAR ロゴ

スクリプト言語はサーバサイドの言語である事が多い。Perl、Python、PHP、ruby…デバッグ環境でインストールする事はあってもそれがそのまま利用される事はない。

そういう物だから、と言えばそれまでだが、時々PCサイドで動かしたくなる場合もあるだろう。簡単なファイル操作などは、バッチファイルよりもスクリプトの方が作りやすい場合も多い。

本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはPAR、Perlで作られたスクリプトファイルをWindowsの実行形式で保存してくれるソフトウェアだ。驚きなのは実行形式にすれば配布先ではPerlが不要だと言う事だ。

仕組みは単純で、実行ファイルに全てをパックし、それらを実行時にテンポラリフォルダに展開し、Perlのインタプリタに渡して実行する。なので展開して実行する部分で時間が多少かかってしまうようだが、それでも驚きだ。

元々古参であるPerlについては様々なソフトウェアが存在する。その中にはWindows環境にActivePerlをインストールして…なんてものも多いかも知れない。しかしPARを使って配布すればそれらの面倒な作業が一気に解決してしまうのだ。

クライアントサイド・サーバサイドの垣根を乗り越える仕組みが面白い。これを利用して更に良いソフトウェアが登場していく事を祈っている。

http://par.perl.org/