HTML Tidy

質を問う

最近のシステム構築はあまりデザインを考慮する事無く作業するようになっている。大抵DivタグとCSSでデザインを設定してしまうので、HTMLもシンプルになっているはずだ。

そうは言いつつも、IEの柔軟な表示機能に助けられている部分は多い。むしろシステムで出力する画面は場合によってはHTMLの基準を完全に無視している場合も多い。タグの閉じ忘れや、不要なタグが配置されている場合等だ。

本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはHTML Tidy、HTML文書の解析を行い、誤りをリストアップしてくれるソフトウェアだ。

凄いのはその対応言語だ。ライブラリとして利用可能なのは、Java(JTidy)、Perl、Python、PHP、C++、COM、.NET、Delphi等など。対応言語が多いのはやはり優秀さ故だろう。

尚、Windows GUI版(TidyGUI)もあるので、手軽に試す事も出来る。日本語が軒並みエラーになってしまう(全てHTMLエンティティに変換される)。これが無ければ殆どエラーはないんだけれどなぁ…と思いつつも更に幾つか指摘されていた。

正しいHTMLの記述はWebアクセシビリティの向上に繋がる。表示さえされていれば…と言う程度であれば今のままでも良いだろう。しかしそこに目を向けられるかどうかで質というものが問われるのではなかろうか。

http://tidy.sourceforge.net/