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思い出の演出

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かつて、Flashのことを私は嫌っていた。それはFlashがアニメーションGIFと一線を画す事が出来ずにいたからだ。実際、あの滑らかなアニメーションは別な事が出来ると思っていたが、利用のされ方が今一だった。トップページのスプラッシュとしてだけ利用されるケースが多く、そこに優位性を見出せずにいた。

現在、Flashは様々なソリューションを展開している。アクションが取れるようになっている事で、ゲームやGUIのアプリケーション(DIY生命やソニーバンクがFlashで動作しているのを見て感動した覚えがある)等多数の分野で活用されるようになってきた。これこそが本来あるべき姿だったのだろう。

本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはzphoto、Flashベースのアルバムを自動生成してくれるソフトウェアだ。画像を選択して、テンプレートの色を指定する事で、後は自動的にアルバムが生成される。

特徴は何と言ってもFlashを利用した事で、マウスカーソルを持っていくとズームインされる等、HTML(DHTMLも含める)では面倒だった割に今一だったインパクトを容易に得られる事だろう。

アルバムと言うのは楽しい出来事が詰まった思い出の結晶だ。それを更に楽しく演出してくれる意味でFlashを利用しているのが面白い。更に発展性を求めるのであれば、メモ書きと設定保存の機能が欲しい。そうする事でzphotoを電子アルバムとして利用でき、Flashで眺めながらメモ書きを付ける事で後で見返した時に思い出すのが容易になるだろう。

Flashはさながら演出家だ。コンピュータのユーザビリティを一気に引き上げる重要な役目を担っているのかも知れない。zphotoはアルバムに、次は何を演出できるだろうか。