moodle
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絶え間ない顧客ニーズへの努力
世界を股にかける頭脳集団、アクセンチュアではeラーニングが活発に行われているらしい。世界中で起こる事例を次々にデータベース化していく事で、新しい顧客ニーズへ的確な答えを導き出せるようにしている訳だ。
世界的な大企業だからそうしている訳ではない。世界は繋がっており、アメリカで起きた事例がドイツで、ドイツで起きた事例が日本で、といった具合にニーズは常に動いているのだ。
そしてこれは世界を相手にしていないと意味がない訳ではない。日本国内のみでビジネスを行っている企業でも同様だ。しかしそういった企業ではあまりeラーニングが取り入れられていない。そこまでコストをかける事が出来ないと言うのだ。
本来セミナーや講義に参加する事でかかっていた費用をコスト削減できるeラーニングに切り替えたと言うのに、削減の波は止まらないと言う事だろうか。非常に残念な事だ。しかし教育に対してどれ程の費用がかけられるかが、今後の経営に大きな結果を及ぼすのではなかろうか。
本日紹介するオープンソース・ソフトウェアはmoodle、教育管理システムだ。日本での知名度はあまり高くないと思うが、世界では定評のあるソフトウェアであるようだ。
基本的なスペックはPHP+MySQLで動作する。ブラウザ上で、授業作り、授業登録が出来、テスト、課題提出、議論等も出来る。私の協力している企業でも運用を検討している所だ。
幾つかの点で分かった事は、eラーニングはトップダウンで導入されなければならないと言う事だ。特に教育コストに対してどれ程経営リソースを割く事が出来るかが重要だ。また、業界内の特記事項については、それぞれ専門のコンテンツ企業が必要だと感じられた。
moodleはあくまでも型でしかない。これに命を吹き込むのはコンテンツ、血液は従業員の利用によって齎されるのだ。eラーニングが意味のあるものに出来るかどうかは、絶え間ない努力によってのみ成り立つものなのだ。