Memorium
Memorium
三人=文殊、60億人=?
世の中に発想法は幾つもあるが、基本的にこれらは自分(または複数)の中の眠れる資産を呼び起こすものだ。全く関係ない分野については、概念に捉われない発想は出来るとは思うが、それが的確であるかどうかはその分野での識者に頼るほかがない。
また、ブレインストーミングのような複数人集まってアイディアを出し合うのは良い方法だと思うが、慣れていないと思った以上にコストがかかる割に、結果があまり実らない場合が多いように感じられる。それらを良いとこどりする事はできないだろうか。
本日紹介するソフトウェアはMemorium、眺めるインタフェースを提供しているソフトウェアだ。オープンソース・ソフトウェアではないのでご注意いただきたい。
ソフトウェアの内容としては何かの単語を集めたメモ群を組み合わせて、Googleで検索を行い(Google APIの登録が必要)、その結果が新しいメモとなる。それを常に繰り返し続けるのだ。最初の設定だけ終えれば後は流しておくだけで良い。
メモを作成する注意点としては、あまり断定的なワードを入れない事だろうか。検索結果の幅を狭める事がないワードを設定していく事で、思わぬワード同士の結果で新しいアイディアが生まれてくる可能性がある。
同じような発想法は存在するが、そこにGoogleを組み合わせた点が新鮮だ。三人寄れば文殊の知恵とは言うが、Googleには42億のウェブページが収まっているのだ。
尚、Memoriumでの結果にそれ程過度な期待はしてはならない。作者自身、数時間の運用で1つ2つ興味が沸けば良い方だと述べている。ゆったり流れるメモを見ている事でリラックス…それはそれでアイディアが出そうな気がする。